ガル・ガドットの美しさが炸裂する痛快アクション大作「ワンダーウーマン」、クリストファー・ノーラン監督だったらどう料理するか!?

全世界で大ヒットとなった話題の映画「ワンダーウーマン」を観てきました。なるほど、ここまで女性戦士が痛快に大活躍すれば大ヒットするのもわかるような気がします。それに主演のガル・ガドットがとにかく美しい。こんな美女戦士が華麗な剣さばきのアクションを披露しながら敵を倒しまくれば、男性だけでなく、女性も惚れ込んでしまいます。

アメコミのDCコミックが原作で、ヒット映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」にも登場した人気キャラクター。女性だけの一族出身で男性を見たことがないプリンセスというのも物語の重要な要素になっています。

それに予想した以上に物語設定がしっかりと深いですね。神の誕生から始まり、悪の神の存在が人間世界に今も影響を与えているということで戦争を終結させ、人々を救うには暴力的な悪の神を倒さねばならないというのです。この辺の強引な設定の持っていき方はアメコミやハリウッド映画の得意とするところ。はっきりとは示されませんが、恐らく第二次世界大戦を背景にもってきて、ドイツ軍のガス兵器使用を阻止しようと奮闘する姿が描かれます。

このDCコミックの人気キャラクターを最新技術を駆使した実写映画で甦らせ、観客に受け入れられる作品に成立させたのは、DCやワーナー・ブラザースの戦略の勝利はもちろんですが、最大の成功の要因はやはり主演にガル・ガドットをキャスティングしたことでしょう。

その美貌に加え、母国のイスラエルで兵役経験があるというガルの本格的なアクションは痛快にして爽快。役作りのためにあえて体重を増やしたというのも画になって、美しいだけでなく強い存在感を引き立てています。しかもガル演じる美女戦士ダイアナはプリンセスで、男を知らずに育ったこともあり、とてもピュア。下手すると天然の部類に入ってしまいそうですが、人々を助けようと真っ直ぐに突き進んでいきます。

島に不時着した男性パイロット(クリス・パイン)を救いだしてからも興味津々。男女の関係を匂わすような意味深な会話のやり取りにもニヤリとさせられますが、純粋なラブストーリーもこの映画の見所の一つ。女性としての母性や愛らしさ、意志の強さとピュアな心を兼ね備えたダイアナをガルは見事に体現しています。

男性の観客は、最初は少しエロティックなシーンを期待してしまうと思いますが、途中から格好いい女性として惚れ込んでいることでしょう。ジャンヌ・ダルクを想起させるような強い女性像(ヒロイン像)についてはそれぞれ見解が異なるとは思いますが、そういったものは置いておいても、この映画は久々に女優で楽しめる映画だったと思います。

 

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11月に公開されるDCコミックのスーパーヒーローが結集する映画「ジャスティス・リーグ」にもワンダーウーマンは登場し、続編も製作されることでしょう。バットマンやスーパーマンを凌駕する人気キャラクターの地位を確立し、ハリウッド映画の新しいページを開いたと言えます。願わくばクリストファー・ノーラン監督による「ワンダーウーマン」が観てみたいと思うのは、私だけでしょうか。

 

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