韓国映画の「MASTER マスター」が11月10日より、と「密偵」が11月11日より続けて日本で公開されます。「MASTER マスター」は、イ・ビョンホンとカン・ドンウォン、キム・ウビンが共演したノンストップ・クライムアクション・エンターテインメント。「密偵」は、ソン・ガンホ、コン・ユ、イ・ビョンホンが共演したサスペンス巨編です。
2作品とも韓国映画の新たな底力を感じさせる作品。実話をもとに韓国犯罪史上最大の金融投資詐欺事件の全貌を描いた「MASTER マスター」は、大スターのビョンホンが極悪非常な犯罪者をカリスマ性たっぷりに演じて新たな魅力を発揮。そこにカン・ドンウォン、キム・ウビンというスターが激突し、迫力のアクションと巧妙な心理戦を展開。現代社会が抱える闇にも切り込んだストーリーで観る者を惹き付ける娯楽作になっていて、長編3作目のチョ・ウィソク監督が、海外ロケを交えた壮大なスケール感で観客を飽きさせません。韓国で観客動員715万人を超える大ヒットを記録しました。
日本統治下の1920年代を背景に、韓国映画史上に残る究極の秘密諜報描いた「密偵」は昨年、韓国で観客動員750万人を超える大ヒットを記録。第89回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表にも選ばれました。ソン・ガンホが朝鮮人の日本警察部を演じ、見事な日本語を披露。義烈団を率いるリーダーにはコン・ユ、そして義烈団の団長にイ・ビョンホンが特別出演し、圧倒的な存在感を放っています。ソン・ガンホとイ・ビョンホンが劇中で対峙するシーンには痺れました。また、日本の俳優、鶴見辰吾さんが日本警察の重要な役で出演しており、韓国俳優陣に負けない存在感を放っているのも見所です。「悪魔を見た」(10年)で世界中を震撼させたキム・ウジン監督の確かな映画演出には下を巻きます。
ハリウッド映画にも劣らない娯楽作から重厚な時代劇まで、この2本を続けてみればまた韓国映画の本気度が堪能できると思います。ベテランから若手まで役者の魅力だけでも楽しめますし、ストーリーはもちろん細部にこだわった技術の高さも楽しめる作品になっています。