映画に目覚めはじめていた時期に観た名作「レインマン」、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズの共演で人を思いやる心に気づかせてくれる感動作

手元にプレスシートやパンフレットはないのですが、思い出の作品のスチールが出て来たので、その作品について語りたいと思います。その写真は2人の男がオープンカーに乗っている場面で、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが共演した「レインマン」(88年)です。

このバリー・レビンソン監督による作品は、私が当時中学生、思春期真っ盛りながら、映画に目覚めはじめていた時期に繰り返し観た名作です。「卒業」(67年)、「真夜中のカウボーイ」(69年)などの名優ホフマンと、「トップガン」(86年)、「ハスラー2」(86年)などでトップスターに上り詰めたトム・クルーズが共演ということで観たのですが、観終わった後で深い感動に包まれたのを覚えています。

トム演じるチャーリーは、絶縁状態にあった父親の訃報を聞いて遺産目当てに帰省するのですが、その遺産が今まで存在する知らなかったホフマン演じる自閉症の兄レイモンドに相続されることになっていたことを知り、病院から連れ出してロサンゼルスへ向かいながら交流していくというお話。

人生に行き詰まった金目当てのズルい弟と孤独な自閉症の兄。自閉症につけこんでチャーリーは遺産を横取りしようとするのですが、旅の途中でレイモンドの特殊な能力に気づき、力を合わせて一攫千金を狙うことに。そして、兄弟である2人が幼くして離ればなれになった理由が明らかになっていきます。

芸達者なホフマンの演技派は素晴らしく、また名優ホフマンを相手に嫌な奴を演じるトムも負けていません。80年代の古き良きハリウッド映画の匂いに満ちた作品で、レビンソン監督の確かな演出とハンス・ジマーの音楽が兄弟のドラマを引き立てます。

 

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次第に本当の愛に気づいていく、人を思いやる心を得ていくトムの演技も秀逸で、映画でしか味わえない感動を得ることが出来る作品です。未見の方には是非観て欲しい一本です。

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