映画のプレスシートやパンフレットを整理していたらワーナー・ブラザースの創立90周年を記念したプレスシートが出てきました。ワーナー・ブラザースは、1923年4月4日にハリー、アルバート、サム、ジャックの4兄弟によって設立され、2013年4月4日に創立90周年を迎えたのです。
1927年に公開された世界初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が驚異的な大ヒットを記録して以来、映画史に輝く数々の名作、傑作を製作し、スタジオとしてのブランドを定着。今日に至るまで優れたエンターテイメントを提供し続けています。現在長編映画で約6800本、そのうち約2000本がDVDとブルーレイでリリースされており、そのライブラリーにはアカデミー賞作品賞受賞作が22本(オスカー史上最多)も含まれています。
プレスシートには、「ジャズ・シンガー」の説明に始まり、
「風と共にさりぬ」(39年)
「オズの魔法使い」(39年)
「カサブランカ」(42年)
「ベン・ハー」(59年)
「燃えよドラゴン」(73年)
「エクソシスト」(73年)
「スーパーマン」シリーズ(78、81、83、87、06年)
「ブレードランナー」(82年)
「ライトスタッフ」(83年)
「グレムリン」(84年)
「グーニーズ」(85年)
「ショーシャンクの空に」(94年)
「マトリックス」シリーズ(99、03年)
「ハリー・ポッター」シリーズ(01、02、04、05、07、08、10、11年)
「ラスト サムライ」(03年)
といった作品がピックアップされています。改めてこうやって振り返ってみると、大好きな作品はワーナー作品に多いことがわかります。
そして、アカデミー賞監督賞に2度輝くクリント・イーストウッド。「ダーティハリー」シリーズ(71、73、76、83、88年)はもちろん、「許されざる者」(92年)、「ミスティック・リバー」(03年)、「グラントリノ」(08年)、「ヒア アフター」(10年)など、ワーナーとイーストウッドの蜜月関係は今もなお続いています。
さらにワーナーと言えばギャング映画。時として正義の味方よりも、アンチヒーローの悪の魅力をスターとともに描いてきました。「犯罪王リコ」(31年)のエドワード・G・ロビンソン、「民衆の敵」(31年)のジェームズ・ギャグニー、「化石の森」(36年)のハンフリー・ボガート、「グッドフェローズ」(90年)のロバート・デ・ニーロ、「ディパーテッド」(06年)のジャック・ニコルソンなど。
忘れてはならないのは、不滅のハリウッド・アイコン、青春のシンボルとなったジェームス・ディーン。わずか24年の生涯で、わずか3本「エデンの東」(55年)、「理由なき反抗」(55年)、「ジャイアンツ」(56年)の映画にしか出演していませんが、激しくも傷つきやすい青年を鮮烈に演じ、ハリウッドを象徴する存在として今も人々の記憶に残っています。
1923年〜59年、60年〜13年までの主な作品と解説があり、90周年記念エディションとして「ジャズ・シンガー」のブルーレイ発売、イーストウッド監督の20フィルム・コレクションブルーレイ、ワーナー傑作50作品と20作品のブルーレイ発売情報が掲載されています。
ベスト・オブ・ワーナー・ブラザース 90周年記念50フィルム・コレクション ブルーレイ(数量限定生産) [Blu-ray]
夢の都ハリウッドにおいて、90年にわたり多くの傑作を産み出してきた夢のスタジオ。私はワーナー映画に何度涙し、救われ、勇気をもらったことか。時間的余裕があれば、上記の傑作コレクション作品を浴びるように観たいと思うのは私だけではないでしょう。