大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題でハリウッドが激震!彼が手掛けた傑作たちはどうなってしまうのか…

アメリカの大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題でハリウッドに激震が走っていることが連日報道されています。報道の通り、権力による女性に対するセクハラは許されるものではありません。まさに陳腐なドラマのように、このようなことが実際に長い間、夢の都ハリウッドの裏側で行われていたとは…。

ワインスタインが70年代後半に最初に立ち上げた独立系映画配給会社ミラマックスは、ブロックバスター作品を手掛けるハリウッドのメジャー会社を相手に、アートハウス映画を商業的にも批評的にも次々に成功させました。スティーブン・ソダーバーグ監督の「セックスと嘘とビデオテープ」(89年)、ニール・ジョーダン監督の「クライングゲーム」(93年)など。その成功からディズニーに8000万ドルで会社を売却し、その後も会長としてハリウッドで影響力を強めていきました。

そして初めてのブロックバスター映画、クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」(94年)が大ヒット。96年公開の「イングリッシュ・ペイシェント」がミラマックス作品として初めてアカデミー作品賞を受賞しました。その後も、97年「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」、98年「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー作品賞を受賞しています。ミラマックス作品はなんと05年までに249個ものアカデミー賞ノミネートを獲得したとのこと。

独立系映画配給会社からスタートし、時代の寵児、ハリウッドの大物プロデューサーに成り上がりました。ここにあげた作品だけでも、メジャースタジオが手掛けない作家性のある傑作、秀作、意欲作ばかりです。タランティーノの「パルプ・フィクション」には私も大きな影響を受けました。

さらに05年にはミラマックスを退社し、新たに製作会社ワインスタイン・カンパニーを設立。そこからまた09年「イングロリアス・バスターズ」、10年「英国王のスピーチ」、11年「アーティスト」、12年「世界にひとつのプレイブック」「ザ・マスター」などをプロデュースしています。

監督の作家性を生かしながら商業的にもヒットさせ、批評的にも高い評価を得てきた希有な映画プロデューサーと言えるでしょう。会社名と彼の名はひとつの映画ブランドになっていたと思います。大資本で動いているハリウッドの構造を変えたといっても過言ではないのではないでしょうか。

日本の独立系の製作・配給会社がこのような成功を収められたら、日本映画界の構造も少しは変えられるのかもしれません。それだけにワインスタインは憧れの映画プロデューサーの一人でした。なので今回明るみになったセクハラ問題はとても残念ですし、大きなショックです。

 

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このことで過去に彼がプロデュースした映画の評価も貶められてしまうのでしょうか。この問題は今後、いろいろな方面に波及していくと思われます。彼と一緒に仕事をした監督や俳優たちが非難の声明を出していますが、ハリウッドの歴史に泥を塗ってしまったことは消せそうにありません。

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