ティム・バートン監督独自のイマジネーションで実現した摩訶不思議なファンタジー世界「アリス・イン・ワンダーランド」に迷い込んでみては?

ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」が実写映画化されたら面白いだろうなと、漠然と夢想していた中高生の頃(80年代後半〜90年代前半)。それから約20年後にハリウッドで映画化されると聞いて心躍り、監督がティム・バートンと知って期待はさらに高まりました。

アリスのその後の冒険を描いた「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)はその期待を裏切らない作品です。オリジナル・ストーリーの本作は摩訶不思議な世界へ我々を誘ってくれます。

 

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実写映像とモーション・キャプチャーの融合により、バートンの奇想天外なイマジネーションとアリスの世界が見事に映像化されています。「世界はもう、マトモではいられない…。」というコピーがなんとも素晴らしい。

19歳になったアリスが、白うさぎを追いかけて穴に落ち、アンダーランドと呼ばれるワンダーランドに迷い込んでから、まるで観ている我々もワンダーランドに迷い込んだ錯覚に陥ります。白うさぎの他に、トウィードルダムとトウィードルディー、チェシャ猫、ハートの女王など、お馴染みのキャラクターたちがさらに狂気を帯びて動き回る様に拍手したくなります。

キャストも素晴らしいですね。アリスを演じたミア・ワシコウスカ、マッドハッターのジョニー・デップ、赤の女王のヘレナ・ボナム=カーター、白の女王のアン・ハサウェイなど。アリスを待ち受けていた元帽子職人のマッドハッターのいっちゃってる感はデップにしか演じられないし、異常に頭の大きい赤の女王を演じたヘレナの暴君ぶりは最高です。

夢で観たら恐らくうなされるであろう世界で、ファンタジーでありながらどこか歪んだ狂気を帯びているのがバートン作品の真骨頂です。私がバートン作品の中で一番好きなのが「シザーハンズ」(90年)です。人造人間エドワードが主人公の切ないファンタジーで、フランケンシュタイン的な古典的なストーリーをバートン流にアレンジし、人々からの差別と、愛する人を抱きしめたいのに抱きしめられない切ない思いが観る者の胸を熱くさせる傑作です。この時、エドワードを演じたのがバートンとずっとコンビを組んでいるデップですね。

バートンは、善悪が混在するような世界観と独特の美的感性、摩訶不思議な世界を鋭い映像で表現できる他にはいない監督です。「アリス」でも撮影のダリウス・ウォルスキー、視覚効果のケン・ラルストン、衣裳デザインのコリーン・アトウッド、音楽のダニー・エルフマンなどの才能が、ディズニー・スタジオとともにバートンの世界を実現させました。

プレスシートは、マッドハッターのグリーンが表紙で、中身はワンダーランドのビジュアルやキャラクターが満載。白の世界と赤の世界にわかれ、メインキャラクターを説明し、「アリス」に関する深い情報や製作裏話(プロダクション・ノート)が掲載されています。

映画でしか表現できない世界、ちょっとおかしいバートンとデップの世界を味わいたい方にオススメです。本当に自分がアンダーランドに迷い込んだらと夢想しただけでぞくっとしますね。


提供:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ロス・フィルムズ、ザナック・カンパニー、チームトッド プロダクション
2010年/アメリカ映画/カラー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ・ジャパン

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