THE YELLOW MONKEYの復活ツアーに松永大司監督が密着したドキュメンタリー映画「オトトキ」の鑑賞にはハンカチを手に!

第30回東京国際映画祭開催中(10月25日〜11月3日)にドキュメンタリー映画「オトトキ」を観ました。この作品は、15年ぶりに再集結したロックバンド、THE YELLOW MONKEYが2016年に行ったツアーに密着しながら、「イエモン」の活動休止から再集結の真実に迫ろうとするもの。

イエモンを聴いて青春時代を過ごした世代の者としては、曲がかかるたびに鳥肌が立ち、涙が込み上げてきてしまう作品でした。92年にメジャーデビューし、「SPARK」「JAM」「太陽が燃えている」「楽園」「BURN」「球根」など、数々のヒット曲を生み出した伝説のバンドです。

98年から99年にかけては合計113本のツアーを1年がかりで実施し、延べ55万人を動員する人気を誇りましたが、01年1月で活動を休止。その後も休止状態のまま、04年に解散を発表しました。この時のことについては13年のドキュメンタリー映画「パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE」で描かれています。

解散から12年、16年1月8日にTHE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2016を発表し、全42公演、36万人動員のツアーで見事な復活を遂げました。

なぜイエモンは解散したのか? については「パンドラ」で描かれています。メジャーとなったバンド活動の葛藤、伝説のツアーを成功させた後の枯渇感、さらにはボーカル&ギター吉井和哉のプライベートな葛藤まで迫っています。メジャーとして成功する苦しみと、本当にやりたいこととの狭間でもがき苦しみ、いかに新しい作品(曲)を生み出すことが喜びでもあり、苦しみでもあるのかが伝わってきました。人気絶頂だった頃のテレビ番組から決して伝わってこないイエモンの素の姿に迫った素晴らしいドキュメンタリー映画でした。

そして、彼らの2作目のドキュメンタリー映画となる「オトトキ」では、吉井がなぜメンバーの音を再び求めたのかに迫っています。監督・撮影は「ピュ〜ぴる」(11年)、「トイレのピエタ」(15年)の松永大司がてがけています。松永監督の視点でイエモンに寄り添いながら、イエモン復活ツアーの高揚感とともに、吉井をはじめとしたバンドメンバーの解散と復活に対する心情を引き出しています。

 

パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE [Blu-ray]

 

11月11日(土)より新宿バルト9ほかで全国公開されます。イエモンファンはもちろんですが、彼らの曲をリアルタイムで聴いていない若い世代も全身でノれて心で泣ける体感型映画になっていますのでおススメです。

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